昇任試験の問題集は、市販のものが少なく、自分の弱点に合った問題はもっと少ない。そう感じたことはないでしょうか。
実は、AIを使えば自分専用の問題集を無限に作ることができます。しかも無料で、スマホ1台あれば今日から始められます。
この記事では、ChatGPTやGeminiに予想問題を作らせて演習する手順を、コピペで使えるプロンプト付きで紹介します。
なぜ「問題を解く」が最強の勉強法なのか
参考書を読むだけの勉強は、覚えたつもりになりやすいことが分かっています。記憶に残るのは、思い出そうとした瞬間です。
問題を解く→思い出せない→確認する。この繰り返しが、読むだけの勉強より何倍も記憶に残ります(テスト効果と呼ばれます)。
つまり、勉強時間が限られている人ほど、インプットを早めに切り上げて問題演習に入るのが合格への近道です。AIはその「問題」を好きなだけ用意してくれます。
STEP1:問題を用意する ― 2つのルート
【ルートA:過去問が手に入る人】
所属で過去問が手に入るなら、それを使うのが一番です。過去問は出題傾向そのものなので、AIに同じ傾向の類似問題を作らせると、予想問題の精度が大きく上がります。AIに過去問を添付(または書き起こし)して、次のプロンプトを送ります。
添付した資料は消防昇任試験の過去問です。 出題傾向を分析し、傾向に沿った類似問題を作成して出題してください。 条件: ・最初に、傾向分析の結果(頻出分野の一覧)を簡単に示す ・問題は5択(自分の組織の出題形式に合わせて変更)で、1問ずつ出題する ・私が解答を送ったら、採点と解説をしてから次の問題に進む ・解説では、正解の根拠と、誤りの選択肢がなぜ誤りかを説明する
アップロードしてよいのは、自分の手元で公に入手できる資料の範囲まで。部内限りの非公開資料は、そのまま入れず、要点を自分の言葉に直して入力してください。公務員として、所属の情報取扱ルールに触れないよう注意が必要です。
【ルートB:過去問がない人】
当サイトの科目別範囲一覧表から勉強したい項目を選び、それをプロンプトに入れて問題を作らせます。
あなたは消防昇任試験の出題者です。 「(科目別範囲一覧表から選んだ項目)」について、 昇任試験レベルの四肢択一問題を5問作成してください。 条件: ・条文の数字や用語のひっかけを混ぜる ・問題は1問ずつ出題する ・私が解答を送ったら、採点と解説をしてから次の問題に進む
STEP2:自分の答えを先に送る → すぐ解説してもらう
大事なのは順番です。解説を読む前に、必ず自分の答えを送信すること。
1-B、2-A、3-D、4-C、5-B
このように番号で答えてから、「採点して、解説してください」と送ります。思い出そうとした瞬間に記憶は強くなるので、この一手間は飛ばさないでください。
答えを送ったら、すぐに採点・解説してもらってOKです。間違えた直後に「なぜ?」を解消するのが、いちばん定着します。眺めて分かったつもりになるのが、いちばんもったいない使い方です。
STEP3:間違えた問題を深掘りする
採点で間違えた問題こそ、AIの本領です。次のように聞きます。
問3を間違えました。 ・なぜ私の選んだ選択肢が誤りなのか ・正解の根拠となる条文 ・この論点でよくあるひっかけパターン を初心者向けに解説してください
参考書と違って、自分の間違え方に合わせた解説が返ってくるのが最大の強みです。納得できるまで、何度でも質問してください。
STEP4:弱点だけを何度も再出題させる
仕上げに、間違えた論点だけを集中的に演習します。
今回間違えた論点だけを使って、 切り口を変えた新しい問題を5問作ってください
さらに、会話の最後に「今日間違えた論点を一覧表にまとめて」と頼めば、間違いノートが自動で完成します。これをスクショして、次回の演習前に見返しましょう。
📌 「次回は範囲を被らせない」ための引き継ぎ
注意したいのは、新しいチャットを開くと、AIは前回の出題を覚えていないということ。「前回と被らないように」とだけ頼んでも効きません。次の手順で引き継ぎます。
①演習の終わりに「今日出題した論点の一覧を書き出して」と頼む → ②次回の冒頭に、その一覧を貼って指示する。
前回出題済みの論点一覧:(ここに貼る) これと範囲が被らない類似問題を、同じ形式で5問出題してください
AIの答えを信じすぎない
AIは、もっともらしい誤りを自信ありげに答えることがあります(ハルシネーション)。特に条文の数字・年数・判例名は間違えやすい部分です。
この誤りは、会話の最初に次のような指示を貼っておくことでかなり減らせます。
これから消防昇任試験の勉強に付き合ってください。 以下のルールを守ってください。 ・わからないこと、自信がないことは推測で断定せず「わからない」と答える ・条文や数字を答えるときは、根拠(法令名・条文番号)を明示する ・できるだけ最新の情報に基づいて回答し、古い可能性があれば注記する ・私の質問の意図があいまいな時は、回答の前に質問して確認する
さらに上乗せできる工夫として、重要な論点は「本当に正しい?根拠を再確認して」と聞き直す(自己点検)、別のチャットで同じ質問をして答えを照合する(クロスチェック)、会話が長くなったら新しいチャットを開く(長い会話は混同が増える)。
演習で出てきた数字や根拠条文は、必ず参考書か原典で確認してから覚えること。AIは理解を助ける道具、正確さの最終チェックは紙の教材で行いましょう。
過去問を添付 or 科目別範囲一覧表から作らせる
自分の答えを先に送ってから採点・解説させる
間違いを深掘り→弱点だけ再出題→間違いノート化
📒 この記事のまとめ
問題集が手に入らないなら、作ればいい。AIの登場で、それが誰でも無料でできるようになりました。時間がない人ほど、その恩恵は大きくなります。
- 用意する=過去問を添付、なければ範囲一覧表から作らせる
- 解く=自分の答えを先に送ってから採点・解説させる
- 回す=間違いを深掘りし、弱点だけ再出題して間違いノート化
ただし、条文の数字や根拠は最後に参考書・原典で確認すること。AIと紙の教材の役割分担ができれば、勉強の効率は大きく変わります。


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