第6回 AIで小論文対策 ― お手本・添削・手書きで合格答案に近づく

AI活用
AIで小論文対策 ― お手本・添削・手書きで合格答案に近づく

小論文対策のいちばんの悩みは、書いても誰も見てくれないことではないでしょうか。そもそも「小論文ってどう書けばいいの?」と、書き方の段階でつまずく人も少なくありません。

ここでもAIが頼りになります。書けばその場で添削してくれて、お手本も見せてくれる。

「お手本で学ぶ → 自分で書いて直す → 手で書いて仕上げる」。この流れを、コピペで使えるプロンプト付きで紹介します。

そもそも

なぜAIで小論文対策なのか

小論文は、書いた後に「どこが良くて、どこを直すべきか」がわからないと、上達しません。けれど、添削してくれる人は身近にそういません。

AIなら、書いたその場で、観点を決めて何度でも添削してくれます。しかも、お手本まで書いてくれる。独学でいちばん不足しがちな「フィードバック」を、無料で無限に補えるのが最大の利点です。

基本

そもそも小論文の「型」

書き方がわからない人は、まずを覚えるのが近道です。小論文の基本は、「序論 → 本論 → 結論」の3つ。

  • 序論:テーマに対する課題提示と、自分の結論(立場)
  • 本論:そう考える理由と、具体的な施策(できれば2つ)
  • 結論:全体のまとめと、昇任後に向けた決意

ポイントは結論ファースト。序論で結論を先に示すと、読み手に伝わりやすく、自分も書いていて迷子になりません。あとは指定字数の8〜9割を埋めること、時間内に書き切ること。この型は、AIにお手本を書かせると一発で体感できます。

小論文の基本の型:序論(課題提示+結論)→本論(理由+具体的な施策2つ)→結論(まとめ+昇任後の決意)。結論ファースト・指定字数の8〜9割・時間内に書き切る
小論文の基本の型と、3つの心得
📋 小論文対策の 4ステップ
STEP1 お手本で型を学ぶ→STEP2 自分で書いて添削→STEP3 AI版で幅を広げる→STEP4 手書きで清書
①お手本で学ぶ → ②書いて添削 → ③AI版で広げる → ④手書きで清書
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STEP1:過去テーマで、まずAIに”お手本”を書かせる

テーマは、受験先・職場の過去出題から選ぶのが基本です。出題傾向そのものなので、いちばん的を射た練習になります。まずはその過去テーマで、AIにお手本を書かせて、「合格レベルの答案はこういう形か」を体感します。

📋 コピペ用プロンプト(お手本を書かせる)
あなたは消防昇任試験の小論文の指導者です。
以下は過去の出題テーマです。このテーマで、
昇任試験にふさわしい小論文の「お手本」を1本書いてください。
・文字数は◯◯字程度
・「序論(課題提示)→本論(理由・具体策)→結論(決意)」の構成で
・なぜその構成にしたのか、簡単な解説も付けてください
(ここに受験先の過去テーマを貼る)
受験先の過去テーマをAIに渡すと、AIが序論→本論→結論の構成つきでお手本を書いてくれる。お手本は型を学ぶ用、丸写しはNG
過去テーマからお手本を作らせ、型を学ぶ
⚠ 注意

このお手本は“型を学ぶため”のもの。丸写しはNGです(理由は後半で)。

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STEP2:自分で書く → 観点を指定して添削

次は実践です。過去テーマ(または過去傾向に近いお題)で、自分で1本書きます

受験先の過去出題が手に入らない場合は、AIにお題を出させてもOK。その際は、傾向を踏まえて作らせます。

📋 コピペ用プロンプト(過去出題がない場合:お題を出させる)
消防昇任試験の小論文で出題されそうなテーマを5つ挙げてください。
次の4つの傾向を踏まえてください:
①求められる資質・心構え ②人材育成・信頼関係
③組織マネジメント(メンタルヘルス・多様な働き方)④住民・他機関との関わり

書き上げたら、観点を指定して添削させます。観点を決めるのがコツです(ただ「どうですか」だと評価がぼやけます)。

📋 コピペ用プロンプト(添削)
以下は私が書いた消防昇任試験の小論文です。次の観点で100点満点で採点し、
改善点を具体的に指摘してください。
①課題の把握 ②論理構成 ③具体性(実現できる施策か)④文章表現・誤字脱字
そのうえで、どう直せばよいか、修正の方向性を教えてください。
(ここに自分の小論文を貼る)
自分が書いた小論文に、AIが①課題の把握②論理構成③具体性④文章表現の観点で採点(例:76点)と赤入れ・改善コメントをする図。書き直してレベルアップ
観点を決めて添削させ、書き直す

書く → 添削 → 書き直す。このサイクルを回した数だけ、確実に上達します。

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STEP3:「AIならどう書くか」で視点と幅を広げる

同じテーマでも、人によって切り口は違います。自分の答案はいったん脇に置いて、「AIならどう書くか」を見ると、思いつかなかった視点や具体例が手に入ります。

📋 コピペ用プロンプト(AI版で幅を広げる)
先ほどのテーマについて、私の文章は無視して、
AIならどう書くか、別の切り口で小論文を1本書いてください。
私が思いつかなかった視点や具体例を入れてください。

「こういう論点もあるのか」というストックが増えると、どんなお題が来ても書ける引き出しができます。

いちばん大切

STEP4:添削後を手書きで清書する

ここが、画面だけで終わらせない大事な一手です。実際の試験は、原稿用紙に手書きすることがほとんど。パソコンと違って漢字は変換してくれません。

そこで、添削して仕上がった文章を、原稿用紙に手で書き写します。これで2つが同時に鍛えられます。

  • 漢字を書く力:本番で「読めるけど書けない」を防ぐ。手で書いて初めて気づく漢字が必ずあります。
  • 原稿用紙の使い方:段落の頭は1字下げる、句読点の置き方、字数感覚。手で書くと体で覚えます。
添削して仕上げた文章を原稿用紙にペンで手書きする手元。漢字を書く力、原稿用紙の使い方(1字下げ・句読点・字数感覚)が身につく。AIで内容、手書きで書く力
AIで「内容」を磨き、手書きで「書く力」を仕上げる

この二段構えが、本番にいちばん効きます

あわせて

頻出テーマの傾向と、時間内に書く練習

仕上げに、2つの習慣を足すと安定します。

① 頻出テーマの傾向をつかむ
基本は受験先の過去出題から傾向を読み取りますが、手に入らない場合の目安として、出題は大きく次の4つに分かれます。

  • 求められる資質・心構え(例:多様化・複雑化する災害に求められる資質、想定外への対応、公務員の責任と信頼)
  • 人材育成・信頼関係(例:信頼される先輩・中堅職員の姿勢、若手との関わり、報連相の重要性)
  • 組織マネジメントの課題(例:職員のメンタルヘルス対策、多様な価値観・働き方への配慮)
  • 住民・他機関との関わり(例:住民に信頼される情報発信、大規模災害時の多機関連携で求められる姿勢)

多くのテーマが「あなたの経験を踏まえて」と求めてきます。だからこそ、AIのお手本は型として使い、中身は自分の経験で埋めるのが大切です。テーマ別に、使える施策を集めておくと安心です。

📋 コピペ用プロンプト(論点ストック)
「想定外の事態に直面したとき、消防職員としてどう対応すべきか」というテーマで、
小論文に使える具体的な視点・行動を、昇任試験向けに5つ、
それぞれ1〜2行で挙げてください。

② 時間内に書く練習
本番は時間制限があります。いきなり清書せず、最初の5分で「構成メモ」を作る癖をつけると、書き出しが速くなります。AIに「このテーマの構成メモだけ作って」と頼んで、骨組みの作り方を学ぶのも手です。

注意

使うときの注意

AIのお手本やAI版は、あくまで型と視点を学ぶための教材です。そのまま暗記して書くのはおすすめしません。本番で少しテーマがズレると対応できませんし、何より自分の問題意識が伝わりません。最後は自分の言葉・自分の経験で書くのが鉄則です。

また、公務員として所属が特定される情報や実際の事案の詳細は入力しないこと。AIが挙げる制度名や数字には誤り(ハルシネーション)が混じることもあるので、事実は必ず原典で確認してください。

使うときの注意3つ:①お手本・AI版は丸写ししない→自分の経験で書く ②所属・事案の詳細は入力しない ③制度・数字は原典で確認
安心・安全に使うための3つの注意
★ ここだけ覚えればOK ★ 小論文は3カードで!
①学ぶ=過去テーマでお手本→型(序論→本論→結論)②直す=観点を指定して添削→AI版で視点を広げる③仕上げる=原稿用紙に手書きして漢字と書く力
学ぶ

過去テーマでAIにお手本を書かせ、型(序論→本論→結論)をつかむ

直す

自分で書く→観点を指定して添削→AI版で視点を広げる

仕上げる

添削後を原稿用紙に手書きして、漢字と書く力を鍛える

📒 この記事のまとめ

小論文は、「型」を知り、「添削」で直し、「手書き」で仕上げる。この3つがそろえば、独学でも合格答案に近づけます。

  • テーマは受験先の過去出題が基本。お手本で型をつかむ
  • 観点を指定して添削させ、AI版で視点を広げる
  • 最後は原稿用紙に手書き。自分の言葉・経験で書く

AIは、お手本も添削も無限に付き合ってくれる相棒です。ただし最後に書くのは自分。AIで内容を磨いたら、ぜひ一度、原稿用紙に手で書いてみてください。

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